鬼の目にも慕情
”小澤、何してる?”
やっべ。急に無線で柿原隊長の声が届いた。
タイミング良すぎ!どっかで見てんのか?
「か、会場の椅子の下を確認してます。あと半分で終わります」
”いつまで時間かけてんだ。早く終わらせてこっちに合流しろ。対象は会場入りした。あと10分で開場して参加者が入ってくるぞ”
「わかりました。急ぎます」
休憩はここで終わり。慌てて確認作業に戻る。
気のせいだろうか、さっきまでよりもサクサク進んでいるような気がする。
前半である程度コツをつかんだのかもしれない。
いや、椅子の下の確認のコツを掴んだって何になるっていうんだよ。こういうことで成長を感じてしまう俺って…。
なんか切ないな。
「柿原隊長!
会場の確認終わりました」
「全部確認しただろうな」
「もちろんです」
危ない。一瞬サボろうと思った気の緩みが見抜かれたのか?
それともいつも通り怒ってるだけ?
面倒だったけど、ちゃんとやっててよかったー。
「9時30になったらそこの入り口から参加者が一斉に入ってくる。会場に繋がる出入り口はあの一カ所だ。
不審者を見逃すな、いいな」
「はい!」
そういうわけで、俺は入り口付近から、柿原隊長は2階の方から入り口を確認することになった。
やっべ。急に無線で柿原隊長の声が届いた。
タイミング良すぎ!どっかで見てんのか?
「か、会場の椅子の下を確認してます。あと半分で終わります」
”いつまで時間かけてんだ。早く終わらせてこっちに合流しろ。対象は会場入りした。あと10分で開場して参加者が入ってくるぞ”
「わかりました。急ぎます」
休憩はここで終わり。慌てて確認作業に戻る。
気のせいだろうか、さっきまでよりもサクサク進んでいるような気がする。
前半である程度コツをつかんだのかもしれない。
いや、椅子の下の確認のコツを掴んだって何になるっていうんだよ。こういうことで成長を感じてしまう俺って…。
なんか切ないな。
「柿原隊長!
会場の確認終わりました」
「全部確認しただろうな」
「もちろんです」
危ない。一瞬サボろうと思った気の緩みが見抜かれたのか?
それともいつも通り怒ってるだけ?
面倒だったけど、ちゃんとやっててよかったー。
「9時30になったらそこの入り口から参加者が一斉に入ってくる。会場に繋がる出入り口はあの一カ所だ。
不審者を見逃すな、いいな」
「はい!」
そういうわけで、俺は入り口付近から、柿原隊長は2階の方から入り口を確認することになった。