鬼の目にも慕情

もう！
こうなったら、あとは、柿原隊長のサポートだ。
任務中に柿原隊長が1人じゃ対応できないような、そんな窮地に追い込まれたときに颯爽と俺が現れてピンチを救う。最高じゃないか。惚れてもおかしくないシチュエーションだろ。

あれ…。でも、そもそも柿原隊長が窮地に追いやられるようなことってあるのか？
俺はその隙を見逃さずに急いで助けに行けるのか？柿原隊長でさえ対応に困った状況だって言うのに。
「…無理だ。
なんだよ！これじゃいつも通り！ってか、いつもより仕事量増えそうじゃん！」
「榊副隊長にのせられたんだろ」
そういうことか！
くっそー。うちの上官たち、少しも油断できねー。