鬼の目にも慕情
柿原隊長も時間を持て余してんだろうな。
いや、あの人の場合、不審者を見つけることを生きがいにしてるから、何もないと逆にイライラしてるかも。
「って、あれ?柿原隊長?」
2階の定位置に柿原隊長の姿がない!
どこ行ったんだ?
ぐるっと2階を見回してみても、やっぱりいない。
え、場所を離れるとかありなのかよ。
「ペアだって言ってるのに、単独行動多いんだよな…。
あ、いた。なんで1階に?」
しかも、そんな鋭い目つきで。
…ん?
人混みの先に見えた柿原隊長の腕の先には、がっちりと掴まれた男性がいた。
えー!?
こんな急展開、目が飛び出るよ!
「ちょ、ちょっと、柿原隊長。何してるんですか」
「こいつが脅迫メールを送った犯人だ。
警察が来るまで向こうの部屋で見張っておけ」
「なんなんですか、あなた達。
脅迫メールって、何を言ってるのかさっぱりわかりませんよ」
思いっきり容疑を否認してるじゃないですか。
俺から見ても、犯人には見えないけどな。
「柿原隊長、本当にこの人なんですか?」
「間違いない。連れて行け」
「もし違ったら…」
「つべこべ言わずに動け!」
「はい!」
知らないからな。これでもし、全く関係のない人だったら、すべては柿原隊長の責任ですからね。俺のせいにしないでくださいね。
いや、あの人の場合、不審者を見つけることを生きがいにしてるから、何もないと逆にイライラしてるかも。
「って、あれ?柿原隊長?」
2階の定位置に柿原隊長の姿がない!
どこ行ったんだ?
ぐるっと2階を見回してみても、やっぱりいない。
え、場所を離れるとかありなのかよ。
「ペアだって言ってるのに、単独行動多いんだよな…。
あ、いた。なんで1階に?」
しかも、そんな鋭い目つきで。
…ん?
人混みの先に見えた柿原隊長の腕の先には、がっちりと掴まれた男性がいた。
えー!?
こんな急展開、目が飛び出るよ!
「ちょ、ちょっと、柿原隊長。何してるんですか」
「こいつが脅迫メールを送った犯人だ。
警察が来るまで向こうの部屋で見張っておけ」
「なんなんですか、あなた達。
脅迫メールって、何を言ってるのかさっぱりわかりませんよ」
思いっきり容疑を否認してるじゃないですか。
俺から見ても、犯人には見えないけどな。
「柿原隊長、本当にこの人なんですか?」
「間違いない。連れて行け」
「もし違ったら…」
「つべこべ言わずに動け!」
「はい!」
知らないからな。これでもし、全く関係のない人だったら、すべては柿原隊長の責任ですからね。俺のせいにしないでくださいね。