鬼の目にも慕情
4.喫茶店に眠る秘密
《小澤》
廊下の向こうから歩いてくる榊副隊長を発見。
さっと身を隅に寄せて声をあげる。
「榊副隊長、お疲れ様です」
「お疲れさま。小澤、最近調子はどうだ?」
休日だろうとなんだろうと、この寮で上官、先輩に会ったらまず大きな声で挨拶。道を譲る。
これは絶対に破られない規則。
「調子、ですか。特に、変わりはありませんが」
「そうか。柿原と組むのもなかなか大変だろ?
何かあれば、すぐに相談しろよ」
「ありがとうございます」
なんだ、この優しい生き物は。
本当に柿原隊長と同期なのか?
最近柿原部長に怒鳴られすぎて、感覚が麻痺してた…。
「そうだ。これから出かけるんだが、一緒に来ないか?」
「はい!ご一緒させていただきます!」
この人がペアの相手だったらどんなに幸せだったか。
行き先なんてどこでもいい。
あぁ、心があったかい。燃えるようだ。
榊副隊長の優しさに、俺の心は火傷寸前だよー!
廊下の向こうから歩いてくる榊副隊長を発見。
さっと身を隅に寄せて声をあげる。
「榊副隊長、お疲れ様です」
「お疲れさま。小澤、最近調子はどうだ?」
休日だろうとなんだろうと、この寮で上官、先輩に会ったらまず大きな声で挨拶。道を譲る。
これは絶対に破られない規則。
「調子、ですか。特に、変わりはありませんが」
「そうか。柿原と組むのもなかなか大変だろ?
何かあれば、すぐに相談しろよ」
「ありがとうございます」
なんだ、この優しい生き物は。
本当に柿原隊長と同期なのか?
最近柿原部長に怒鳴られすぎて、感覚が麻痺してた…。
「そうだ。これから出かけるんだが、一緒に来ないか?」
「はい!ご一緒させていただきます!」
この人がペアの相手だったらどんなに幸せだったか。
行き先なんてどこでもいい。
あぁ、心があったかい。燃えるようだ。
榊副隊長の優しさに、俺の心は火傷寸前だよー!