鬼の目にも慕情
全く意識してなかったみたいで、きょとんとした目がこっちを見てる。
年上の旦那さんにこんなこと思うのは変なのかもしれないけど、どこかあどけない表情がとにかく可愛い。
「俺、そんなに怖い顔してた?悪い。家では出ないように気を付けてるんだけどな」
「家ではって、会社でもそんな顔してるの?大丈夫なの?」
「いや、そういう訳じゃなくてな…。
奥さんの前では優しい顔でいたいよなってこと。
もうこんな時間か、そろそろ行かないと…。あっつ」
一気に飲み干そうとして傾けられたマグカップ。
そりゃ熱いよ。さっき淹れたばっかりなんだもん。湯気も立ち上る熱さに思わず口を離してる。
「大丈夫!?」
何度も熱いと言いながらも、それでも数秒で飲み干して、ソファーに置いてあった鞄を乱暴に握ると、そのまま一直線に玄関へと向かった。幸せだった2人の時間は終わりを告げる。
年上の旦那さんにこんなこと思うのは変なのかもしれないけど、どこかあどけない表情がとにかく可愛い。
「俺、そんなに怖い顔してた?悪い。家では出ないように気を付けてるんだけどな」
「家ではって、会社でもそんな顔してるの?大丈夫なの?」
「いや、そういう訳じゃなくてな…。
奥さんの前では優しい顔でいたいよなってこと。
もうこんな時間か、そろそろ行かないと…。あっつ」
一気に飲み干そうとして傾けられたマグカップ。
そりゃ熱いよ。さっき淹れたばっかりなんだもん。湯気も立ち上る熱さに思わず口を離してる。
「大丈夫!?」
何度も熱いと言いながらも、それでも数秒で飲み干して、ソファーに置いてあった鞄を乱暴に握ると、そのまま一直線に玄関へと向かった。幸せだった2人の時間は終わりを告げる。