鬼の目にも慕情
やっと夕方。今日も一日長かったけど、珍しく何事もなく任務が終了したな。
「疲れたー!」
部屋の扉を開け、そのままベットにダーイブ。
ふかふかの布団。もう動きたくない。このまま泥になりたい。
「お疲れ。この時間に戻って来たってことは、今日は柿原隊長からの呼び出しはなかったってこと?」
天海は仕事終わりだってのに、パソコン開いて何やってんだよ。そんなに仕事が好きなのか?
「さすがの観察眼だな。
でも、今日の俺はいつもと違うんだ。心に余裕があるからな。
今ならどんな人にも優しくできそうだ。この辺の散らかってるTシャツも全く気にならない」
「なんだそれ」
それくらい穏やかってことだよ。今夜はぐっすり眠れそうだな。
勝手に瞼が閉じていくよ。このまま寝てしまおうかな。

ふぅ。
起きてるような、寝てるような。これがもどろみってやつなのかな。心地良いわー。
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