鬼の目にも慕情
「なんかお前、榊副隊長に似てきてないか?
その何もかもを見透かしたようなところ」
「それ、柿原隊長にも言われたな。自分ではそうは思わないけど…。
そういう小澤は柿原隊長に似てきてるんじゃないのか?」
「似てないよ!やめてくれ」
ありえないって。どこが似てるっていうんだよ。ないない。
よりにもよって柿原隊長に似てるとか、ありえないだろ!
って、今はそんなことどうでもいい。
「お前のせいで話がだいぶ逸れた!
それで、八城さんはなんで家出したんだよ」
「だから詳しくは知らないんだってば。そんなに気になるなら柿原隊長に聞いたら?」
「殺されるだろ」
命と引き換えにして聞けとでもいうのか?
こんなところで死にたくないよ、俺。
俺が八城さんの名前出しただけで睨みつけられるんだから。
嫉妬深いんだよ、あの人。
「でも、奥さんが戻ってこないと柿原隊長の機嫌は戻らないまま、なんだろ?」
「…確かに」
こうなると、聞くも地獄聞かぬも地獄。
究極の選択だ。
その何もかもを見透かしたようなところ」
「それ、柿原隊長にも言われたな。自分ではそうは思わないけど…。
そういう小澤は柿原隊長に似てきてるんじゃないのか?」
「似てないよ!やめてくれ」
ありえないって。どこが似てるっていうんだよ。ないない。
よりにもよって柿原隊長に似てるとか、ありえないだろ!
って、今はそんなことどうでもいい。
「お前のせいで話がだいぶ逸れた!
それで、八城さんはなんで家出したんだよ」
「だから詳しくは知らないんだってば。そんなに気になるなら柿原隊長に聞いたら?」
「殺されるだろ」
命と引き換えにして聞けとでもいうのか?
こんなところで死にたくないよ、俺。
俺が八城さんの名前出しただけで睨みつけられるんだから。
嫉妬深いんだよ、あの人。
「でも、奥さんが戻ってこないと柿原隊長の機嫌は戻らないまま、なんだろ?」
「…確かに」
こうなると、聞くも地獄聞かぬも地獄。
究極の選択だ。