コーヒーのお味はいかが?
でもいざ次の病院を探すにも、また同じことになるじゃないかと、怖くて飛び込めなかった。

だから全く違う世界へと思って、偶然見つけた求人に応募した。

それが、今の職場だった。

今の職場に文句はないが、看護師として働いてみて、実感した。

あたしは、看護師の仕事が好きだと。


「お疲れ様、結可ちゃん」

「早乙女さん」


早乙女さんが病院に来たのは、お昼の話。

あれから、8時間は過ぎた。


「どうしたんですか?」

「少し、結可ちゃんと話したくてね」


缶コーヒー2つ、早乙女さんは顔の横で見せる。


「時間、大丈夫?」

「はい」

「良かった」


そして、場所をロビーへと移した。

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