コーヒーのお味はいかが?
「結可ちゃんが来てくれたおかげで、安心して休めた。ありがとう」

「いいえ。早乙女さんの穴なんて、あたしには埋められませんよ。でもスタッフのみなさんの助けもあって、無事に終えることができました。良いメンバーですね」

「でしょ?あたしもそう思う」


早乙女さんと顔を見合わせ、笑みを溢す。


「ねぇ、結可ちゃん?」

「何ですか?」

「いつでも、帰ってきてもいいのよ?誰も、咎める人なんていないんだから」


早乙女さんは、知ってたんだ。

あたしが看護師を辞めたこと。


「知ってたんですね」

「ごめんね。偶然、医院長と煌樹くんが話してるの聞いちゃって」

「いえ」


別に、聞かれて困る話でもない。

それに、事実だし。

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