コーヒーのお味はいかが?
でも、今は違う。

早乙女さんのおかげで、気付けた。


「はい。あたし、この仕事(看護師の仕事)が好きなんだと思います」

「よかった。看護師の仕事は、結可ちゃんにとって天職だと思うの。だから焦らず、ゆっくり自分と向き合って、結可ちゃんが描く理想の看護師を見つけたらいいわ。あれだけのスキルがあれば、いつだって結可ちゃんなら戻って来れるから」

「ありがとうございます、早乙女さん」


あたしは、深々と頭を下げる。


「待ってるから」


早乙女さんに、優しく肩をポンポンッと叩かれる。

それに「はい」と、返事を返した。

そして、あたしは地元を後にした。

大きな課題と早乙女さんとの約束を胸に・・・

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