コーヒーのお味はいかが?
「あたし達、出会って2日ですよ?」

「うん。知ってる」


なら、なんで?


「でも結可ちゃんが気になって、仕方ないんだよね。だから誰かに取られる前に、俺の彼女になってくれない?」


握っていた手を引かれ、桐原先生の腕の中に包まれる。


「ダメなら、突き放して」


そう言われて突き放す理由を探してみたが、全く見つからない。

むしろ、ドキドキと胸は高鳴っていく一方だ。


「あたしなんかで、良かったら・・・」


ゆっくりと離れると、自然と視線が交わる。


「結可が良い」


そう言うと、フッと優しい笑みを浮かべた。

そして、チュッと触れるだけのキスをされた。


「可愛いな」


桐原先生は、優しくポンポンッと頭を触れた。

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