コーヒーのお味はいかが?
「笑里、妹居たの?」

「居ちゃ悪い?」

「いや、そうじゃなくて、初めて知ったから」


強気な笑里に、藤島はタジタジだ。


「桐原先生ですよね?」

「はい」


笑里は急に、湊に声を掛けた。


「あなたのことよく知らないけど、結可のこと傷つけたら許さないから。覚えておいてね」


笑里は、極上の笑みを浮かべる。


「覚えて置きます」

「ほら、行くよ。藤島」


そして笑里は藤島を連れて、その場を後にした。

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