氷河くんのポーカーフェイスを崩したい。
鞄から道具を出すと、
「見せて~!」
近くにいた桜が会話に入ってきた。
セミロングの黒髪を今すぐにでも染めたいらしい彼女は、染髪はもちろんピアスもネイルも、それからメイクだって親から禁止されている――と前に不満を漏らしていた。
この高校の生徒は、ほぼ四大に進学する。
それも一年の今ごろなら難関大を志望してる生徒がほとんどだろう。
教育に力を入れている保護者からしてみれば、学業が疎かになるようなもの――というよりはチャラチャラしたものに子供に染まって欲しくないのも仕方ないのかもしれない。
まあ、どれも校則違反だから、親にオッケーされても先生には注意されることになるんだけど。
「見せて~!」
近くにいた桜が会話に入ってきた。
セミロングの黒髪を今すぐにでも染めたいらしい彼女は、染髪はもちろんピアスもネイルも、それからメイクだって親から禁止されている――と前に不満を漏らしていた。
この高校の生徒は、ほぼ四大に進学する。
それも一年の今ごろなら難関大を志望してる生徒がほとんどだろう。
教育に力を入れている保護者からしてみれば、学業が疎かになるようなもの――というよりはチャラチャラしたものに子供に染まって欲しくないのも仕方ないのかもしれない。
まあ、どれも校則違反だから、親にオッケーされても先生には注意されることになるんだけど。