氷河くんのポーカーフェイスを崩したい。
#03 サイコパス成澤
#03 サイコパス成澤
「エリナちゃん。かーえろ」
その日の放課後、なんかものすごく派手な男子がクラスまでやってきた。
「……どちら様でしたっけ」
「あれー、俺のこと知らない?」
明るい茶髪に着崩された制服。
一度見たら忘れないくらいには印象的。
ファッション雑誌にそのまま載りそうなルックス。
この男子が校内の有名人であるには違いないだろう。
電車に乗り合わせた女子が黄色い声をあげるところまでは想像できた。
しかし、誰だよコイツ。
「知りません」
「二年の成澤。ナリくんでいいよ?」
すさまじくチャラいな。
「どうしてわたしが初対面の先輩と帰らなきゃならないんですか」
「だって君。氷河のカノジョでしょ?」
「……は?」
「後輩のカノジョは。俺の友だちって思っていいよね」
「エリナちゃん。かーえろ」
その日の放課後、なんかものすごく派手な男子がクラスまでやってきた。
「……どちら様でしたっけ」
「あれー、俺のこと知らない?」
明るい茶髪に着崩された制服。
一度見たら忘れないくらいには印象的。
ファッション雑誌にそのまま載りそうなルックス。
この男子が校内の有名人であるには違いないだろう。
電車に乗り合わせた女子が黄色い声をあげるところまでは想像できた。
しかし、誰だよコイツ。
「知りません」
「二年の成澤。ナリくんでいいよ?」
すさまじくチャラいな。
「どうしてわたしが初対面の先輩と帰らなきゃならないんですか」
「だって君。氷河のカノジョでしょ?」
「……は?」
「後輩のカノジョは。俺の友だちって思っていいよね」