氷河くんのポーカーフェイスを崩したい。
「おかしな妄想は帰って一人でどうぞ」
それがただの妄想で終わることを切に願う。
「うなじ」
…………?
「髪、おろしてるときは隠れてて。傍に寄らないと見えない」
そんな当たり前のこと言われても。
「エリナちゃんの、白く、細く、無防備なうなじに。がぶっと噛みつきたいな」
あんたは吸血鬼か。
「成澤」
「なんだい」
「わたし、疑問で仕方ないんだけど。そういうヘンタイ発言して女の子から嫌がられないの?」
「嬉しがるけどね。みんな」
理解不能だ。
「俺を拒絶する子。エリナちゃんくらいだよ?」
「受け入れる理由が、わからない」
「そんなの。俺が俺だから」
それがただの妄想で終わることを切に願う。
「うなじ」
…………?
「髪、おろしてるときは隠れてて。傍に寄らないと見えない」
そんな当たり前のこと言われても。
「エリナちゃんの、白く、細く、無防備なうなじに。がぶっと噛みつきたいな」
あんたは吸血鬼か。
「成澤」
「なんだい」
「わたし、疑問で仕方ないんだけど。そういうヘンタイ発言して女の子から嫌がられないの?」
「嬉しがるけどね。みんな」
理解不能だ。
「俺を拒絶する子。エリナちゃんくらいだよ?」
「受け入れる理由が、わからない」
「そんなの。俺が俺だから」