氷河くんのポーカーフェイスを崩したい。
「俺が君のこと最初に見たのはオープンキャンパスのときだった」
――!
「君は誰よりも目立ってたね。受験生のクセして染めてるし、スカートも短くて、ピアスだってしててさ」
あの日、わたしは成澤と会ってたの?
「だからといって興特なかった。可愛い女の子なら俺の周りにもいたし。中学生なんて対象外だし。君が――意外な行動に出るまでは」
意外な行動?
「なにか思い当たること、ある?」
「……ない」
特に、なにもなかったような。
高校の校舎は中学に比べて広いなとか、授業受けてるみんなが賢そうに見えたくらいで。
「飛んできたでしょ」
「とんできた?」
「ほら。丸いものが」
――!
「君は誰よりも目立ってたね。受験生のクセして染めてるし、スカートも短くて、ピアスだってしててさ」
あの日、わたしは成澤と会ってたの?
「だからといって興特なかった。可愛い女の子なら俺の周りにもいたし。中学生なんて対象外だし。君が――意外な行動に出るまでは」
意外な行動?
「なにか思い当たること、ある?」
「……ない」
特に、なにもなかったような。
高校の校舎は中学に比べて広いなとか、授業受けてるみんなが賢そうに見えたくらいで。
「飛んできたでしょ」
「とんできた?」
「ほら。丸いものが」