氷河くんのポーカーフェイスを崩したい。
……あ。
「そういえば」
わたし目掛けて飛んできたっけ。
「軟式テニスで使うボール。不意打ちにも関わらず、君はキャッチしてた」
そんなこともあったな、と思い出す。
コートの傍を通ったときのことだ。
「見てたの?」
「偶然、窓から見えたんだ。それが俺はなんだか可笑しくて」
あのときは、ビックリした。
フェンスをこえて飛んでくるなんて予想外だったし。
「たまたま取れたから良かったけど」
受け止めなきゃ怪我してたかもしれない。
やわらかいとはいえ。
「偶然じゃないでしょ」
「偶然だよ。運動神経ないし……」
「いいや、ちがうね。君にはハッキリと見えていたんだ。ちゃんと球を視界に捉えてたから反応できた」
「そういえば」
わたし目掛けて飛んできたっけ。
「軟式テニスで使うボール。不意打ちにも関わらず、君はキャッチしてた」
そんなこともあったな、と思い出す。
コートの傍を通ったときのことだ。
「見てたの?」
「偶然、窓から見えたんだ。それが俺はなんだか可笑しくて」
あのときは、ビックリした。
フェンスをこえて飛んでくるなんて予想外だったし。
「たまたま取れたから良かったけど」
受け止めなきゃ怪我してたかもしれない。
やわらかいとはいえ。
「偶然じゃないでしょ」
「偶然だよ。運動神経ないし……」
「いいや、ちがうね。君にはハッキリと見えていたんだ。ちゃんと球を視界に捉えてたから反応できた」