氷河くんのポーカーフェイスを崩したい。
 睨み付けるも、逆効果。

「氷河と俺」

 余計によろこばせてしまうだけ。

「どっちがカラダの相性いいと思う?」

 スカートの中に手が侵入してきた――そのとき。

 足音が聞こえてきた。

 それはこちらに近づいてくる。

 そして、鳴りやんだ。

 そこに誰かいるの?

「あー、そういや。鍵かけてないや」
「え……」

 ――ガチャ

 ゆっくりと、部室の扉が開いていく。
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