氷河くんのポーカーフェイスを崩したい。
「さっそく体験させてもらえるのは嬉しいっすけど。なんにも持ってなくて」
「ひとまず防具は貸してやる」
「ほんとっすか!?」
「身長は」
「167っす」
「靴のサイズは」
「26.5くらいかなと」

 意外に足は大きいんだ。

 これから背が伸びる可能性、なきにしもあらず?

「だったら俺の弟が最近まで使ってたのでいけそうだな」
「当麻くん、弟いるんすね。中学生っすか?」
「今年小6だ。中2の弟は188ある」
「え゛っ!?」

 マジか。

 もっと小さな、かわいらしい少年をイメージしてたよ。

 どうしよう三人揃って仏頂面だったら。

「着替えとタオル持って。動きやすい服装で向かいます!」

 なんだかんだやる気あるっぽい。
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