氷河くんのポーカーフェイスを崩したい。
「ていうか。部内恋愛に対してなんでそんなビビってんの?」
「え?……それは、やっぱり禁止だからです」
「誰が禁止にしたの?」
……へ?
「藤くんが言ってきた?」
「当麻氷河から、禁止だからナイショにしてろって」
「そんな決まり聞いたことないけどなー」
「ええ!?」
ないの?
だったら、わたし、なにを恐れていたんだろう。
「うーん。氷河に入れ知恵して、氷河が丸呑みしちゃうような人物といったら……」
「ほんとに信じちゃうとか。かわいーよね」
ランニングを終えた成澤が、うしろから声をかけてくる。
「わ、わたしの背後に立つんじゃない……!!」
「あは。今日からエリナちゃんが俺を見守ってくれるって思うと興奮しちゃう。ちょっと氷上いくまえに――ほっぺにチュウしてよ」
「ナリが余計なこと言ったんだね」
「はは。バレたか」
嘘、だったの……!?
「え?……それは、やっぱり禁止だからです」
「誰が禁止にしたの?」
……へ?
「藤くんが言ってきた?」
「当麻氷河から、禁止だからナイショにしてろって」
「そんな決まり聞いたことないけどなー」
「ええ!?」
ないの?
だったら、わたし、なにを恐れていたんだろう。
「うーん。氷河に入れ知恵して、氷河が丸呑みしちゃうような人物といったら……」
「ほんとに信じちゃうとか。かわいーよね」
ランニングを終えた成澤が、うしろから声をかけてくる。
「わ、わたしの背後に立つんじゃない……!!」
「あは。今日からエリナちゃんが俺を見守ってくれるって思うと興奮しちゃう。ちょっと氷上いくまえに――ほっぺにチュウしてよ」
「ナリが余計なこと言ったんだね」
「はは。バレたか」
嘘、だったの……!?