氷河くんのポーカーフェイスを崩したい。
#30 初体験
#30 初体験
「ただいまー。兄ちゃん土産あるよ……って、えりなちゃんいる!」
おかえりって言ってもいいのかな。
「練習楽しかった?」
「楽しかったよ!」
いい顔して笑うなあ。ほんと。
一番下の弟くん――雪斗くんは、荷物とは別に大きな袋を抱えていた。
既にいい香りが漂っている。
「じゃーん。ケンタッキー!」
「でかした」
好きなのかな。
笑ってないけどめっちゃ嬉しそう。
「えりなちゃんも食べる?」
「いいの?」
「いっぱいあるよー」
夜にこんなカロリー高そうなもの食べるの何年ぶりだろう。
「時雨の分も」
「アイツなら帰ってくるかどうか」
わからないな、と氷河くんがつぶやいたとき。
「ただいま」
「ただいまー。兄ちゃん土産あるよ……って、えりなちゃんいる!」
おかえりって言ってもいいのかな。
「練習楽しかった?」
「楽しかったよ!」
いい顔して笑うなあ。ほんと。
一番下の弟くん――雪斗くんは、荷物とは別に大きな袋を抱えていた。
既にいい香りが漂っている。
「じゃーん。ケンタッキー!」
「でかした」
好きなのかな。
笑ってないけどめっちゃ嬉しそう。
「えりなちゃんも食べる?」
「いいの?」
「いっぱいあるよー」
夜にこんなカロリー高そうなもの食べるの何年ぶりだろう。
「時雨の分も」
「アイツなら帰ってくるかどうか」
わからないな、と氷河くんがつぶやいたとき。
「ただいま」