氷河くんのポーカーフェイスを崩したい。
#06 合コン!?
#06 合コン!?
「それでね。アイツ照れてたの!」
さすがに顔面をあからめたり、耳を真っ赤にさせたりまでは、しなかったけど。
「ニヤけてた。あれは」
「見てないんでしょ?」
「隠してたからね」
「引きつった顔してたかもよー、氷河」
「ちがうし。絶対に照れてた」
「ふーん。あの当麻がねえ。見てみたかったな」
放課後。
成澤と下足場を出たところで鉢合わせして。
「依里奈って呼んでって言ったら、ハッキリ断られた」
「あー。それはまだデレきってないね」
現在進行形で並んで駅まで向かっている。
帰り道が同じだから、仕方なく。
こんなやつといるより一人の方がずっとラク……な、はずなのに。
「そうだな。まずは、エリナちゃんから『氷河くん』って呼んであげなよ」
「は!?」
なんだか楽しい。
意味わからない。
とりあえず悔しい。
「ちゃんと語尾にハートマークつけてさ。ほら。言ってみて」
「言うか!」
「どうして? エリナちゃんなら朝飯前でしょ。男に媚びるのなんて」
「……先輩。それは褒めてるんですか。それとも貶してるんですか」
「どっちも」
「いい性格してますよね。ほんと」
「ありがとう」
「皮肉です」
「それでね。アイツ照れてたの!」
さすがに顔面をあからめたり、耳を真っ赤にさせたりまでは、しなかったけど。
「ニヤけてた。あれは」
「見てないんでしょ?」
「隠してたからね」
「引きつった顔してたかもよー、氷河」
「ちがうし。絶対に照れてた」
「ふーん。あの当麻がねえ。見てみたかったな」
放課後。
成澤と下足場を出たところで鉢合わせして。
「依里奈って呼んでって言ったら、ハッキリ断られた」
「あー。それはまだデレきってないね」
現在進行形で並んで駅まで向かっている。
帰り道が同じだから、仕方なく。
こんなやつといるより一人の方がずっとラク……な、はずなのに。
「そうだな。まずは、エリナちゃんから『氷河くん』って呼んであげなよ」
「は!?」
なんだか楽しい。
意味わからない。
とりあえず悔しい。
「ちゃんと語尾にハートマークつけてさ。ほら。言ってみて」
「言うか!」
「どうして? エリナちゃんなら朝飯前でしょ。男に媚びるのなんて」
「……先輩。それは褒めてるんですか。それとも貶してるんですか」
「どっちも」
「いい性格してますよね。ほんと」
「ありがとう」
「皮肉です」