氷河くんのポーカーフェイスを崩したい。
「あくまで人づてに聞いた話だよ。まだ始めたか、ホントのとこわかんない。でも期待されてるのはたしかだ。あのカラダであの瞬発力。度胸もある。欲しがられてるんだね」
「イガラシさん。戻ってくるでしょうか」
アイスホッケーの世界に。
「戻ってくるよ」
「……わたしもそう思います」
さっきの練習の最後にそう思わずにはいられなかった。
「ねえ」
「んー?」
「アイツがさっきのGWSをフェアじゃないって、言ってたんだけど。防具が理由かな」
「それもあるし。一番は、ブランクかなー。自分と練習量が違わなければ結果が明らかにちがうって目に見えていただけに。ハンデある戦いが嫌だったんだよ氷河は」
どこまでもまっすぐなやつ。
「とはいえ完全に手を抜いた訳じゃなかった」
「そうだね。1、2本目は本気でやってた。だからこそ五十嵐くんは揺さぶられ。火がついた」
アイツは彼より自分が格上だと悟って遠慮したわけじゃない。
「全力を出しきれない相手に全力で向かってヒーローになっちゃうのが嫌だっんでしょ」
「……だから。3本目」
そこで勝負を終わらせなかった。
「やっぱりカッコいいなー、氷河。俺なんてマジでやって3本とも止められたってのに。五十嵐くんのプライドをズタズタにしちゃった。いい意味で」
「イガラシさん。戻ってくるでしょうか」
アイスホッケーの世界に。
「戻ってくるよ」
「……わたしもそう思います」
さっきの練習の最後にそう思わずにはいられなかった。
「ねえ」
「んー?」
「アイツがさっきのGWSをフェアじゃないって、言ってたんだけど。防具が理由かな」
「それもあるし。一番は、ブランクかなー。自分と練習量が違わなければ結果が明らかにちがうって目に見えていただけに。ハンデある戦いが嫌だったんだよ氷河は」
どこまでもまっすぐなやつ。
「とはいえ完全に手を抜いた訳じゃなかった」
「そうだね。1、2本目は本気でやってた。だからこそ五十嵐くんは揺さぶられ。火がついた」
アイツは彼より自分が格上だと悟って遠慮したわけじゃない。
「全力を出しきれない相手に全力で向かってヒーローになっちゃうのが嫌だっんでしょ」
「……だから。3本目」
そこで勝負を終わらせなかった。
「やっぱりカッコいいなー、氷河。俺なんてマジでやって3本とも止められたってのに。五十嵐くんのプライドをズタズタにしちゃった。いい意味で」