氷河くんのポーカーフェイスを崩したい。
#41 ブラック
#40 ブラック


「もう大丈夫なの?」
「はい、ご心配おかけしました……!」

 お弁当を食べて下におりると、

「天ちゃんとスーパー行ってくるね。そうだエリちゃん」

 お弁当を手渡された。

 なぜ。

 もっと食べろと……?

「藤くんのなんだけど」
「あれ。先生まだお昼ご飯、食べてないんですか」
「来なかったんだよね。部屋まで持っていってくれる?」
「わかりました」

 寝てるのかな?

 それともまさか昼間から飲んでるんじゃないだろうな。

 ――コンコン

「起きてますか」

 ノックするも反応がない。

 鍵が、あいている。

「失礼します。お弁当持ってきたんですけ……ど」

 って、

「どうもありがとうございます」

 なにこの部屋。

「けむた……!」

 部屋の中が、白い。

「成澤くんに喫煙部屋がいいと頼んだら。ここなら吸っていいと」

 だから、一番奥なんですね。

 隔離されているわけか。

「換気して下さい!」

 窓をあけ、煙を出す。

 部屋に置かれた空気清浄機は音をたててフル稼働していた。 
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