氷河くんのポーカーフェイスを崩したい。
 第2ピリオド中盤

 息を荒くさせた選手を見ると、彼らがどれだけ体力が削られているかということが伝わってくる。

「相手チームには。まだ体力的な余裕があります」

 苦しい。

 でも、誰一人として戦い抜くことを諦めていない。

「五十嵐くんでなければ。既に大きく点差が開いていてもおかしくない勝負です」
「そうですね」
「坂本くんも。そして真柴くんも、逸材を間近で拝めたことは幸運なんじゃないでしょうか」
「いい影響与えてくれますよね」
「この試合の様子は、世界に配信されています」
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