氷河くんのポーカーフェイスを崩したい。
「混ぜてや」

 やってきたのは、ライバルチームのあの男たち。

 ゴウさんやイナダさん、それから後輩が数人。

「待ってたよ~」

 どうやら成澤が声をかけたようだ。

「ええ試合やったな」
「ぼちぼちでんな」

 成澤のエセ関西弁に、ブハッと吹き出すゴウさん。

「声かけてくれてありがとうな」
「こちらこそ。受けてくれてありがとうね」
「また戦おうや」
「喜んで――って言いたいところだけど。五十嵐くんがいなくなったら厳しいよねぇ」
「3on3やったら?」
「いいね。受けてたとう。うちの氷河が」
「ナリも出てや」
「それまでに育てておかなきゃねぇ。新人ゴーリーくん」

 成澤やゴウさん、イナダさんから視線を向けられプレッシャーをかけられる真柴くん。

「が、頑張ります……!」

 押し潰されてしまいそうだ。

 負けるな、真柴くん!
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