あなたの隣にいてもいいですか
翌日は午前中だけ滑って帰路につく。
絢ちゃんが松嶋君たちの車にのって帰るとのことだったので、大雅くん、りえちゃんと私の三人だ。

帰りの車中

「茉実ちゃん、楽しめた?」

「もちろん!すっごい楽しかったよ。
 スノボ、りえちゃんたちのおかげで
 ちょっと上達した気がするよ。」

「松嶋たちと話した?なんか、あっちばっかりで盛り上がってたね。」

「建設業界の話とか、色々聞けて楽しかったよ。それぞれのキャラがなんだか分かった気がした」

「今度、飲み会とかあったら、また誘ってもいい?」

「私の方こそ、あんまり気が利かなくて・・・良かったらまた是非」

無難な返事をしたが、みんな良い人ばかりだから、また次回ご一緒するのはいいんだけど・・だからと言ってこちらからお願いしてまで会いたいほど馴染んでいない。。今のところ、りえちゃんと、大雅くんの3人で話していたほうが楽しい。

「今度、大雅が所属してるサッカーチームの試合があるから茉実ちゃん一緒に行こうよ」

「うん。茉実ちゃん、来てよ。高校の時のサッカーのメンバなんだけど、ほとんどのメンバが
 参加してるからさ。」

「いいの?大雅くんの高校、全国行ってるよね?」

「うん、俺らの代は行けなかったんだけど、近くだと2コ上と一コ下の代で全国行ってる」

「すごい!楽しみ。いつ?」

「月一以上でやってるから。来週日曜日やるよ。ぜひ来て」

来週、りえちゃんの車で一緒に行く約束をして途中まで送ってもらい、またね、とバイバイした。

久しぶりのスノボ、楽しかった。私が中々次の恋愛に目を向けないので、きっと二人も気を遣ってくれたんだろう。
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