あなたの隣にいてもいいですか

そうなのか・・・
新人研修のころ、牧田さんは私のことをとても気遣ってくれていた。１人にならないように、出来る限り一緒にいてくれようとしていた。だけど、恋愛感情は全く感じられなかった。だから、私も牧田さんに特別な感情を持ってはいけないのだと思っていたし、サッカー入社という、私達とは全く待遇も異なるし、背負っているものも違うのだと思っていた。

「でも、牧田さんは全くそんなんじゃないと思いますよ。昔も、今も・・・」

私が少し投げやりに言うと、石田さんが、苦笑いしながら、またチケットが入ったら俺と有紀と慎吾と一緒に行ってよ、と言い、私も是非！と答えそれぞれ仕事に戻った。