あなたの隣にいてもいいですか
もうすぐ、みゆきちゃんの二次会の打合せだ。また、幸せな時間を共有できることは楽しみだ。そう思うと同時に、寂しさや妬みのような感情が私の心に少し湧き上がるのが否めない。

一緒に幹事を務める正美はさっぱりした性格だ。今の私のグズグズとしたどす黒い感情を吐き出す相手には適任かもしれない。来週の打合せの時に話を聞いてもらおう。

新郎側の幹事との連絡はみゆきちゃんが間にはいってくれている。正美との待ち合わせの時間と場所を決めるために連絡を取ると、打合せの後、ゆっくり話したい、とお言うとじゃあ、その日はウチに泊まれば、ということになり、来週の土曜日は正美の家に泊まることにした。

新郎側の幹事というもののみゆきちゃんとも同じ会社のため、両方の友人ということで、殆どの流れを決めてくれていた。私たちはみゆきちゃんの会社以外の友人たちのケアだけで良さそうだ。正美が新郎側の幹事とのやり取りを殆ど取り仕切ってくれ、また今後の連絡もすべてやってくれて何だか私は楽してしまった。

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