あなたの隣にいてもいいですか
「違うよ、そんなんじゃないって。ごめんね。茉実ちゃん、嫌なこと思い出したよね。違うんだ・・・
まだ彼女と別れてない頃、りえも不安になることが多くて酒飲むと駄々こねることがあるって話したことあったよね?

帰りたくない、って泣かれて、終電逃したりすると結局ホテルに泊まるか、朝までファミレスで一緒にいるのがほとんどだったんだけど、金曜日にいつもみたいにりえがグズり始めて、でも土曜日の朝一で俺がどうしても外せない用事があって出かけなきゃならないときがあってさ、泣いてすがってくるりえをどうしても帰せなくて、夜中に俺の部屋にこっそり上げて、始発が動き始める時間にこっそり駅まで送ってくっていうことが2回あったんだ。
そしたら母親が、それを気付いてないとでも思ってるの?って。それをしたあんたもあんただけど1度だけならまだしも、何回もするお嬢さんなんて認めるわけにはいかないって仮に、ウチの姉貴がそんなことしたら、絶対に許さないって母親が怒っててさ。確かに、ウチの姉貴がそんなこと男の人にするとは思えないし、母親の言うことは最もなんだよね。」

・・・・・色々がびっくりで言葉がでない。。りえちゃんがそこまで取り乱していたなんて、想像もしなかったし、大雅君もそんな状況のなか、二股を続けていたことが衝撃すぎて・・・。

「だけど、大雅君はりえちゃんと結婚したいんだよね?」

・・・・

「大雅君?・・・・やめるの?結婚。」

「正直、混乱してる。もちろん、りえのことは好きだし、結婚したいと思える相手だったから
親に話したんだけど、この先両親が折れることってない気がするんだ。本気でりえのこと反対してる。」

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