あなたの隣にいてもいいですか
それから、大雅君から頻繁に連絡がくるようになった。二日に一回くらいだったのが今週は毎日夜に電話がかかってくる。

りえちゃんには、お姉さんの結婚が控えていて、両親がりえちゃんのことを話すのはお姉さんの結婚式が済んでからにしてほしい、と言われた、と話したらしい。

りえちゃんは、お姉さんは良くて、何で大雅と私はダメなの?と悲しそうにしていた、とのことだった。

大雅君は、りえちゃんと距離を取り始めている。夜に会うと、取り乱して、離れようとしないから二人で話すのは、できる限り、ランチタイムにしているらしい。そのことだけでも、距離を置き始めているのがわかる。

最初にその話を聞いてから一か月がたった頃大雅君が、りえと別れたいと思ってる、と言うようになった。しかし、到底りえが納得すると思えないから、どうするのがいいか考えなきゃ、と。二人は同じ会社だ。別れ話をした後も、会社では顔を合わせなければならない。大雅君はどうするつもりなんだろう。

りえちゃんは、聞くまでもなく、大雅君とは絶対に別れないと言うだろう。二股状態でもずっと耐えてきたりえちゃんだ。簡単に大雅君から離れることはしないだろう。あれから、大雅君にもりえちゃんにも会ってはいないが大雅君の電話はいつも疲れた感じだ。二人のことは心配だが、今の私には話を聞くことくらいしかできない・・。

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