あなたの隣にいてもいいですか
「俺も考えるよ。りえとはこの先一緒にいることはないから。別れる方法考える」

「りえちゃんのこと・・・・もう好きじゃないの?」

「そうだね。もちろん嫌いじゃないよ。でも今は、こういうとこほんと嫌だなっていうところはたくさんある」

「・・・・・」

「週末もできるだけ予定入れて、家にいないようにするよ。そうすればりえに来られても会えないし。平日は仕事が忙しいときはあれだけど、俺が仕事で残ってるとりえも永遠に待ってるからさ。様子みながらできるだけ避けるよ。茉実ちゃん、だから付き合ってね」

「・・・・・」

「何?嫌なの?」

「・・・嫌っていうか・・・りえちゃん、私と話してるときは、いつもと変わらないし、冷静なんだよね。大雅君への想いは怖いくらい伝わってくるけど取り乱したりとか、駄々こねるって想像もつかなくて。だから、まだちゃんとお別れしてないのに、私が大雅君と二人で会うのいいのかな、って思ってさ」

「いいよ。事情がわかってるの茉実ちゃんくらいしかいないし。週末は予定どおり、姉貴のプレゼント買いに行くからね」

< 140 / 175 >

この作品をシェア

pagetop