あなたの隣にいてもいいですか
松嶋君が立ったまま部屋のなかキョロキョロしている。

「茉実ちゃんの家、広いね。2階は全部茉実ちゃんが使ってるの?」

「ほとんど寝るだけだからね、隣の寝室にいることが多いかな。この部屋は友達来るときだけ」

大雅君は早速サッカーを再生して見始めている。

「松嶋君もサッカー見たいんじゃない?お昼食べてないよね?支度しちゃっていいなら、できたら声かけるよ」

「じゃあ、俺も見るかな。だけど、海外リーグは俺それほど見ないんだよね。大雅はほんと好きだからさ」

松嶋君は話しながらテレビのほうではなくて、テーブルの椅子に座って話し出した。

「桑原さんも来たことあるんだよね?」

「何度かあるよ。大雅君と一緒にも来たことあるし」

「桑原さんと話してる?」

「たまに」

「会社では、相変わらず大雅と一緒にいること多いよ」

「・・・・・・松嶋君は、大雅君とりえちゃんのこと聞いてるの?」

すると、ソファーに座ってる大雅君が

「松嶋には、茉実ちゃんに話してることとほぼ同じこと話してるから」

ということは・・・留学のことは松嶋君も知らないのかな。

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