あなたの隣にいてもいいですか
じゃあ、もうちょっと練習付き合って、と二人でまた練習を開始する。30分も動いていると、さすがに私が疲れてしまい、良い練習になったよ、ありがとね。と、バドミントンは終了になった。

大雅君が、レジャーシートにゴロンと横になったので私は座ったまま、スマホをいじっていたが

「茉実ちゃんもこっちおいでよ」

大雅君が自分の横を、ポンポン、と叩くのでじゃあ、と、大雅君の横にゴロンと寝転がってみるが、思いのほか日が強く、眩しくて仕方ないので、すぐに起き上がってまたスマホをいじっていた。

大雅君は身動きせず、横になったままだ。毎日仕事も忙しく、留学の準備もあり、もしかしたら寝不足なのかもしれない。さっき大雅君の車に乗った時も、英会話のCDがチラっと見えた。日頃から留学準備をしているのだろう。そう思うとやり場のない寂しさが湧き上がってくるが、私がとやかく言える立場にはないため、気持ちを押し込んで耐えるしかない。

もしかしたら大雅君、このまま寝ちゃうかな・・と思っているとムクっと起き上がりそろそろ、行くか、とレジャーシートを片付け始めた。

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