あなたの隣にいてもいいですか
それを聞いた大雅君の顔がふっと緩み、大雅君の顔が近づいてくる。ゆっくり近づいてきて、逃げようと思えば逃げられるけどもちろん逃げたくはなく、私も吸い込まれるように、大雅君に近づき唇と唇が触れた。途端に大雅君の手が後頭部をガシっとつかみ、長いキスに息苦しくなり下を向き離れようとしても許してもらえず、長い長いキスになる。

あまりの恥ずかしさと苦しさに、手で胸を押して、やや無理やり離れると、ギューっと抱きしめられ、また激しいキスをされる。そんなことを何度も繰り返され、やっと解放されると

「来月、旅行に行かない?」

「旅行・・・・」

想い出作りだろうか。大雅君と二人で旅行なんて、絶対に楽しいだろう。だけど、その先には別れがまっているのに・・・本当に楽しめるのか、不安だ。不安を抱えながらも大雅君と一緒にいたい、という気持ちが勝ってしまい、

「うん!行きたい。」

「やった。じゃあ、行きたい場所とか、教えて。プラン練ろう。」

そう言って、またキスしてくる。

明日仕事だし、そろそろ行こう、と手をつなぎながら歩き出すがすぐに抱きしめてきてキスしてくる。

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