あなたの隣にいてもいいですか

食事を終え、旅館についてしばらくすると

「今日、一緒に寝てもいい？」

と聞いてきた。私が、一緒には寝ない、と言えば、寝ないのかな？と思いつつも

「うん」と答えた。

答えるとすぐ、キスをしながら体を触ってきて戸惑う間もなく、あっという間に脱がされ、性急に抱かれた。

いつも冷静な大雅君からは想像がつきにくいほど何か焦っている様子に、私も緊張がとれないままだった。

「ごめん、ガッツキすぎたね。茉実ちゃんに触れたら、頭真っ白になっちゃって。ごめんね。つらくなかった？」

「ううん。つらくなかったよ。緊張したけど」

私こそ、がっかりしないかな、とか誰かと・・・りえちゃんだけど・・・比べられたりしないかな、とか不安なことばかりだった。