あなたの隣にいてもいいですか
「・・・
 りえから、聞いた?俺のこと」

しばらく黙っていた大雅君が、不意に聞いてきた。

「・・・うん。聞いたよ。彼女と長いんだってね。今日のサッカーは大丈夫だったの?」

「彼女、土曜日は仕事のことが多くてさ。

 りえ一人で連れてきたら、さすがに皆も不審に思うけど、今日は茉実ちゃんが一緒に来てくれたから大丈夫だよ。
スノボ、行ったとき松嶋って俺が彼女いるの知ってるからさ。茉実ちゃん見てちょっと反応変だったでしょ?とうとう彼女連れてきたか、って思ったんだって」

「あー!なるほど。言われてみればそんな反応だったね。

 だけど・・・この先ってどうするかとか考えてる?」

「考えてるよ。彼女とは長いんだ。別れるとか、考えられない」

「!・・・・じゃあ、りえちゃんとは?・・・」

「本気で俺のこと好きでいてくれるのがすごくわかるんだ。俺だって好きだし。
 
 ごめん。茉実ちゃん、また話そう」

「うん・・・ 何かあったら相談して」
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