あなたの隣にいてもいいですか
5.お付き合い
翌日、
小塚先輩にメールで岸本さんとお付き合いすることになったと報告したら、とても喜んでくれた。
小塚さんが声をかけてくれなかったら、航生さんとの出会いはなかっただろう。

週末
何を着ていこうか悩んだ結果
あまりフワフワしているスカートだと動きづらいと思い
結局デニムした。あまりカジュアルになりすぎないようにトップスはふんわりしたブラウスを着ることにした。

待合せ場所につくと
すでに航生さんは来ていて

「茉実!」
と、手を大きく振ってくれる。

にっこりとした笑顔を見せてくれて
今日を楽しみにしてくれていたことが伝わってくる。

「早くきたつもりだったんだけど
 お待たせしてごめんね。」

「ううん。全然。
 今日は晴れてよかった。いっぱい遊ぼうね」

「うん。楽しみ」

久しぶりだなー。いつ来ても、このワクワクする感じが今日一日のテンションを上げる。航生さんはいつぶりかな?アトラクションは乗る派なのかパレード派なのか?
何もわからないけど、私はどちらでも何でも好きなので航生さんに全部お任せしよう、と決めていた。

ジェットコースターのような激しいアトラクションから風景を楽しみながらのんびり乗るものなど航生さんはどちらも好きだ。
しかも、結構女の子が好むような、可愛らしいのが好きみたいだ。
買い物をしていても、かなり楽しい。
最初の印象から、若干俺様な感じもしていたけど意外だったな。

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