あなたの隣にいてもいいですか
夜遅くなりすぎない時間に夕食を済ませて帰ることにする。

今日一日、かなり楽しめた。
一緒にいても全く気を遣うことがなかった。
そんなことを思っていると

「今日、俺すごく楽しかった。茉実の普段のんびりしてるようでも気遣いができるとことは、すごく好きだなって思ったし、一緒にいると、本当に安心する。いつもまでも一緒にいられる。改めて言うのも変だけど俺の彼女になってくれてありがとう」

ストレートに言葉にして言われて
かなり嬉しくて私も何か言わなきゃ、と思ったけど恥ずかしすぎて、何も言葉がでない。

「こちらこそ、ありがとう・・・」

なんとも中途半端なお礼になってしまった。

「来週さ、一回はまた打合せでそっち行くと思うんだ。懇親会がなければ、一緒にご飯食べよ?」

「うん、是非。
 水曜日だと、クッキング入れちゃってるんだけど」

「了解。わかったらまた連絡する」

今日は速攻お風呂入って寝よう。
明日からまた仕事だ。

そう思ってても
今日一日一緒に過ごした航生さんのことが
頭から離れず、なかなか寝付けなかった。

月曜日の夜、航生さんが電話をくれた。
打合せが水曜日になり、懇親会もあるらしい。
私もクッキングだから、時間が合えば、終わること待合せして一緒に帰ろう、ということになった。

水曜日、予定どおりクッキングに行く。
りえちゃんと会うのはサッカーの時以来だ。

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