あなたの隣にいてもいいですか
スノボ出発日はりえちゃんの車で大雅くんと、
りえちゃんの地元の友達の絢ちゃんと4人で向かうことになった。
大雅くんの同期の男の子たちは3人来るらしい。
現地で合流すると言っていた。
りえちゃんと大雅くんが付き合っていることは
社内では内緒だとのこと。
私には二人から、茉実ちゃん、よろしくね。
と言われてた。
待合せ場所に向かうと
大雅くんが運転していて助手席に絢ちゃんらしき人、
りえちゃんが後部座席にいて、りえちゃんが降りてきてくれた。
「茉実ちゃん、今日はありがとね。
荷物積んじゃうね。」
細い体で、ひょいっと私のボードを担いで
車に積んでくれた。
大雅くんと、初めましての絢ちゃんに挨拶して
りえちゃんと後部座席に乗り込む。
地元の友達と言っていたので、りえちゃんと同級生
だと思っていたら
私よりも更に二歳下の23歳だった。
助手席に座る絢ちゃんは、大雅くんと楽しそうに話をしている。
ちなみに絢ちゃんも、りえちゃんと大雅君が付き合っている
ことを知らないとのこと。
絢ちゃんの様子を見ていると、
これは・・・大雅君のこと、好き、だよね。
私からみると、わかりやすく態度に出てる。
りえちゃんは、気にならないのかな。
途中休憩でドライブインに寄ったとき、少し心配なのもあり
「絢ちゃんって彼氏いるの?」と
聞いたところ、今はいないらしい。
「好きな人は、いないのかな」
「ん~・・今はいないんじゃないかな。
合コンとかは行っているみたいだけどね」
あまり大雅くんとのことは心配していない様子。
まあ、大雅君くんのことだから、もし絢ちゃんが
アプローチしてきたとしても、きっちりと線を引いてくれる
だろう。