あなたの隣にいてもいいですか
部屋に帰ってきてから、航生さんは私の横からずっと離れない。
離れたのはシャワーに入るときくらいだ。

そのおかげで、私の緊張もだいぶ和らいで、航生さんに体を預けることができた。

私と同様かそれ以上に航生さんも緊張していて、大事に優しく抱いてくれる。とても幸せな時間だった。

「俺、優しくできてた?
 夢中になっちゃって・・・
 茉実、大丈夫だった?」

「大丈夫。航生さん、優しくしてくれて
 幸せな時間だったよ」

「やっぱ、茉実っていいな。
 こんな良い子、よく余ってたよね。
 俺、すごいラッキーだったわ」

「余ってたって!その言い方・・
 まあ、26歳にもなって余ってたのは確かだけどさ・・」

とちょっと膨れ気味に言うと

「年とか、そういうことじゃなくてさ。
 タイミングよく、茉実がフリーの時に知り合えて
 俺と付き合ってくれて
 ラッキーだったってこと。
 茉実、大好き。可愛くて、素直で。ほんと好き」

「ふふ。ありがと。私も航生さん大好きだよ」
  
真面目で誠実で多分だけど、浮気はしないと思うし最高の彼氏だ。
このまま仲良く付き合っていきたいと心から思えた。
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