あなたの隣にいてもいいですか

民宿につくと、
ちょうど、大雅くんの同期たちが、荷物を部屋に運んでいる
ところだった。
背の高い、長髪の松嶋君。大雅くんに雰囲気似ているけど
ちょっと怖い感じ・・
もっと背の高い中森君。185㎝は越えてるかな。
松嶋くんとは対照的な柔らかい感じの印象の人。
もう一人の田中くんは大雅くんと同じくらいの背、
172~3㎝くらいだろうか、
大雅君の姿を見ると、何か楽しそうに話しかけて
ずっと笑ってる、明るい感じの人だ。
3人全くタイプが違う・・・
でも同期の中でいつもつるんでいるメンバとのことだった。

スノボの人とスキーの人の両方いるらしい。
私はスノボしか考えていなかったし、一人で滑る自信も
なかったので、誰がスノボなのか心配だったが
大雅くんはスノボらしい。りえちゃんは午前中はスキー
午後はスノボにしようかな、と言っていたので
午前中を乗り切れば、午後はりえちゃんにくっついていれば
何とかなるかな。
りえちゃんは、午前中は大雅くんに、茉実ちゃんのこと
よろしくね、と頼んでくれていたので少し安心できた。

二人が付き合っていることを私しか知らないので
変なことを言っちゃわないか緊張していたが、意外に平気だ。

ただ、二人はみんながいるときには
お互い苗字で「鈴木くん」「桑原さん」と
呼んでいる。絢ちゃんもそうだ。
同期の男の子たちは、大雅くんのことを
「大雅」と呼ぶ。

私が大雅くんと呼んでいたら
同期の3人から「大雅の彼女・・?」という目で見られたけど
りえちゃんがすぐに関係を説明してくれた。
私が大雅くんと呼ぶことは何だかうやむやになってしまったが・・
< 4 / 175 >

この作品をシェア

pagetop