あなたの隣にいてもいいですか
天気にも恵まれて、北海道についた日はとても暑い日だった。レンタカーを借りる予定だったので、空港についてすぐ受付をして札幌まで車で向かう。道が広くて空いていて東京とは全然違う
景色に見とれて、楽しくなってきた。

航生さんも久しぶりの運転とあってか、少し緊張しているみたいだけど順調に運転している。
運転に慣れてくると、少し眠くなってきてしまったみたいで、しりとりとかクイズを出し合って気をそらしていた。

それにしても、航生さんが出すクイズは難しい・・・元々、普段一緒に居るときでも、問題を出してくる癖がある。わざとなのか、無意識なのかわからないが、しかもそれがやたらと難しくてほとんど答えることができない。日本史や自治問題に関しての問題が多くて、昔から特に社会が苦手な私にはかなりハードルが高い。

私が問題に答えられないと「これくらい、大学入試の一次試験レベルだろ?」と言ったりしてくる。

開き直るつもりはないが、私は指定校推薦枠で大学に進学したので大学受験の勉強はほとんどしていない。まあ、そのせいで答えられないっていうのもただの言い訳なのだが・・

社会人になり、付き合っている彼氏に問題を出されるって、私に何がしたいんだろう。今更だが、もっと勉強しろ、ということだろうか。
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