あなたの隣にいてもいいですか
札幌について、すぐにホテルにチェックインする。少し豪華なホテルで、部屋からの景色も絶景だ。荷物を置いたら、ホテルの周辺を少し散歩してみる。夜はもう行くお店は決めてある。

翌日は、小樽、その次の日は富良野。航生さんと一緒に計画して、行きたいところも意見が別れることなく、すんなり決まったと思う。

私も航生さんもお酒をほとんど飲まないので、評判のお店巡りをして、観光してとても楽しく過ごせた。

空港でお土産を二人で選ぶ。職場の皆へのお菓子と、小塚先輩と、りえちゃんと大雅君の分。あと、両親か・・・。

小塚先輩は北海道出身なので、空港でいつも買うと言っていたお菓子をいくつか買う。
りえちゃんと大雅君のも一緒でいいかな。結構な量になってしまった。

「随分、沢山買うね」

「うん、職場と、小塚さんと、家と、友達と・・・」

「あ、小塚さんのは俺も買うよ。茉実は何買ったの?被らないほうがいいよね。」

「大丈夫よ。結構たくさん買ったし。」

「じゃあ、俺払うよ。」

とお土産全部持ってしまう。

「あ、これは友達のだから、自分で出すよ。ありがとね」

「別にいいよ。俺だすから。」

そう言ってくれるのはうれしいけど、何か、悪いし・・・りえちゃんはともかく
大雅君には航生さんは会ったことないしね。だから、やっぱり家と、二人に分は私が払い小塚さんの分はお言葉に甘えて、航生さんに出してもらった。
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