あなたの隣にいてもいいですか

明日は早くから滑りたいから、あまり飲まずに寝よう、ということになり、りえちゃんと絢ちゃんと順番にお風呂に入る。
絢ちゃんがお風呂に入っているときに
りえちゃんが

「3人、どう?」

と聞いてきた。

「3人とも、彼女いないの?」

「多分・・・。松嶋と中ちゃんはいないの確実だけど田中は、結構遊んでるみたいなんだよね。
 
 松嶋と中ちゃんは二人ともいい奴だよ。明日、ゆっくりしゃべってみて」

「うん。りえちゃんと大雅くんのこと、本当にみんな知らないんだね。社内恋愛って禁止なの?」

「禁止ってわけじゃないんだけど、色々あって・・・私の前彼も社内なのね。それに、大雅のほうも色々あってさ。私たちが付き合っているって知れたらまずいっていうか・・ちょっと複雑で・・」

いつになく歯切れが悪いりえちゃんの様子に私もそれ以上は聞かないことにした。

ただ・・・絢ちゃんのことも、気になる。ここに来るまでの車中での態度もそうだが宿についたあとだって、事あるごとに、大雅くんの側にいるのだ。

「絢ちゃんって、このメンバで結構会ってるの?」

「昨年の今がごろ、スノボ一緒に行ったのが初めてだったかな。それ以来、飲みにも行ってるし、私がいないところでも、田中と合コンとかやってるみたいだよ。」

「例えば、松嶋君とか、中森君とかと絢ちゃんが付き合う、とかいう話には今までならなかったの?」

「ん~、どうなんだろうね。絢、理想高いからね~」

りえちゃんは、絢ちゃんが大雅くんに気があるかもって全く思ってないのか、気づいてても余裕なのか。。。ちょっとわからない。私が心配しすぎなのかな。
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