あなたの隣にいてもいいですか
待合せの場所にいくと、絢ちゃんが先に来ていた。

「絢ちゃん、ご無沙汰。スノボ以来だね。元気だった?」

「元気です!茉実ちゃんも元気でしたか?彼氏できたって聞きました。いいなー。」

「うん、まあ。だけどあまりうまく行ってないんだよね。」

「そうなんですか?原因って、聞いてもいいですか?」

「結婚の話がでてるんだけど、周りからちょっと言われてて」

「まわりって・・・茉実ちゃんのお父さん?娘は嫁にやらん!的な?」

茉実ちゃんが少し笑いながら言ってきたので私も笑いながら
 
「ふふ。逆。向こうのご両親が」

「えー、茉実ちゃんの何が不満なの?それで彼氏は茉実ちゃんを優先しないんですか?私だったら自分が最優先じゃなかったら絶対に嫌なので、その時点でもう無理ですね」

かなりはっきりしている絢ちゃんが羨ましい。私もそういう風に思えたら今頃、また違ったのかもしれない。この前のように傷つくこともなかったのかも。
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