あなたの隣にいてもいいですか
「松嶋君、かっこいいですよね。私、最初、桑原さんと松嶋君って付き合ってると思ってたんです」

えっ!私はりえちゃんと大雅くんのことを知っているからか、全然そんな風には見えなかった・・

「そうなの??昨日見た感じだと、特別仲良いって感じもしなかったけどねぇ」

「実際付き合ってない、ってすぐに聞いたし、まあ、そうなんですけど・・。最初、すごく仲良く見えたんですよ。付き合ってないって聞いて、逆にびっくりしました」

「茉実ちゃん、彼氏いないんですか?」

唐突に聞かれたが,隠すこともないので

「いないよ。募集中」

「どんな人がタイプですか?」

「誠実で嘘つかないで浮気しない人」

「・・・・
 過去に何かありましたか?・・・」

速攻答えた私に絢ちゃんが突っ込んできたが私が何も答えずにいると

「今日のメンバの中だったら、まじめは中森くんかな」

「へー、そうなんだ。
 松嶋君と田中君はダメなんだ。笑」

「田中君は遊んでるらしいですよー。もうすぐ結婚って言ってたから付き合えば真面目かもしれないけど、遊んでるのわかってる人と付き合うっていうのもねえ。松嶋君は、わかりません。謎です。わかりやすく真面目で誠実なのは中森くんです。きっと桑原さんもそういうと思いますよ」

「まだ全然話せてないからわからないな。
 絢ちゃんは?彼氏とかは?」

「私も募集中です。合コンとか行ってるんですけどね。なかなか・・・」

そういえば、松嶋君、田中君、中森くん、の名までは出たが、大雅くんの名前は出なかったな。。

午後になり、りえちゃんもボードに履き替え大雅くん、りえちゃん、私の三人ですべる。
りえちゃんも大雅君も、自分たちが楽しみながら私をサポートしてくれるので、気を遣わず、とても楽だ。

2時間ほど滑って私が休憩すると、りえちゃんも着いてきた。
午前中、大雅くんにつきっきりでお世話してくれたことを話すと

「大雅はね、本当に優しいんだよね。大雅が入社してきて、すぐに打ち解けてあっという間に好きになっちゃったんだよね」

「そういえば、絢ちゃんが、松嶋君とりえちゃん付き合ってると思ってたって言ってたよ」

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