あなたの隣にいてもいいですか
10.別れ
航生さんと付き合い始めてから一年がたとうとする頃、一週間ぶりに航生さんから電話がかかってきた。
週末の予定を聞かれ、土曜日の午後に会う約束をして電話を切った。
土曜日の午後3時。駅で待合せて、最初のころデートしたことのあるカフェでお茶をする。航生さんと会うのは・・・2週間ぶりかな?少し、疲れてる気がする。
「お仕事忙しいの?大丈夫?」
「うん。大丈夫だよ。・・・茉実・・」
と言って、私の手を握った。
「茉実、別れよう」
私の手を自分の頬に添えながら、航生さんは言った。覚悟はできていた。思ったより、長かった。もっと早く言われると思ってた。それなのに・・・航生さんの口から別れを告げられ、悲しかった・・。
「うん。わかったよ。」
私が答えると、航生さんの目が急速に潤みだした。
「俺、今まで付き合った人の中で、茉実が最長記録だよ。こんな素敵な人、初めてだったしずっと一緒にいたいと思ってた。本当に。それなのに、ごめん。すごく楽しかった。優しい茉実が大好きだったよ。ありがとね」
「うん。こちらこそ、ありがとう。体に気を付けて、お仕事がんばってね。幸せになってください」
私が言うと、航生さんはその後少し、泣いた。一年間の付き合いは、私の中では最短記録だ。楽しくて幸せな時間はご両親に反対されるまでの半年足らずだったので、更に短い印象だ。
週末の予定を聞かれ、土曜日の午後に会う約束をして電話を切った。
土曜日の午後3時。駅で待合せて、最初のころデートしたことのあるカフェでお茶をする。航生さんと会うのは・・・2週間ぶりかな?少し、疲れてる気がする。
「お仕事忙しいの?大丈夫?」
「うん。大丈夫だよ。・・・茉実・・」
と言って、私の手を握った。
「茉実、別れよう」
私の手を自分の頬に添えながら、航生さんは言った。覚悟はできていた。思ったより、長かった。もっと早く言われると思ってた。それなのに・・・航生さんの口から別れを告げられ、悲しかった・・。
「うん。わかったよ。」
私が答えると、航生さんの目が急速に潤みだした。
「俺、今まで付き合った人の中で、茉実が最長記録だよ。こんな素敵な人、初めてだったしずっと一緒にいたいと思ってた。本当に。それなのに、ごめん。すごく楽しかった。優しい茉実が大好きだったよ。ありがとね」
「うん。こちらこそ、ありがとう。体に気を付けて、お仕事がんばってね。幸せになってください」
私が言うと、航生さんはその後少し、泣いた。一年間の付き合いは、私の中では最短記録だ。楽しくて幸せな時間はご両親に反対されるまでの半年足らずだったので、更に短い印象だ。