あなたの隣にいてもいいですか

翌日の結婚式の二次会の打合せには、今度結婚するみゆきちゃんも合流して感じをする正美と私と３人で２次会会場でランチをしながら打合せをした。みゆきちゃんも、旦那さんになる人も、特にこだわりがないようなので、男性側の幹事の方とお任せで決めてしまって良いとのこと。
ハワイで挙式して、披露宴を行わないため２次会には親族も最初だけ出席するので少々畏まった場になりそうだ。

「茉実ってハワイの挙式も行くんだよね？」

正美が思いついたように聞いてきた。偶然にも、父親の会社の人たちが有志の社員旅行を同じ日程でハワイに行くことになっていて母と私も同行することにしている。他の方たちも家族を連れてくる人が多いとのことで気軽に楽しめそうだ。ただ、私は現地では別行動でみゆきちゃんの挙式に参加することになっている。

「うん！ハワイ初めてなんだよね。楽しみ！お土産かってくるねー。」

「それにしても、あっというまだったねー。みゆきちゃんが旦那さんと付き合っているのも知らなかったし」

正美が感慨深いそうに言っていた。まさに、私も同じ感想なのだ。みゆきちゃんは以前、長くお付き合いしていた後、恋愛自体を拗らせている感じがしていて、彼氏もいないものだと思っていた。職場の同僚とずっと友人関係が続いていたようだが彼は前々からみゆきちゃんに何度も告白していたらしい。みゆきちゃんが遂に落ちて、彼が速攻結婚に持ち込んだらしい。相当愛されているみゆきちゃんがうらやましい・・・