あなたの隣にいてもいいですか

しかし、もともと情熱的なみゆきちゃんが絆されて結婚とか、イメージがわかず、聞いてみる。

「結婚の決め手は何だったの？」

「ん～、なんだかんだで優しいしさ。今までの恋愛で色々あったことも知ってるし。一緒にいて楽だしさ。何かもう疲れちゃったんだよね」

「・・・彼のこと、好き、なんだよね？」

少し心配になって聞いてみると。

「もちろん！」

にっこり微笑むみゆきちゃんに、正美もホッとした様子で

「いいなー、結婚！私もしたいな」
　
急に大声を出す正美だが、正美は一度結婚して離婚している。離婚で懲りたわけではないのかな？と聞いてみると

「大変だったけど、ずっと一人は嫌だよ。子供だってほしいし。結婚はしたいよー。
　ってか、茉実は？色々あったのは聞いたけど、今は付き合っている人とかいるの？」

「まさか、いないよ。でも、私も結婚はしたいし、彼氏ほしいな、って思うよ」

「へぇー、よかった。前の彼氏と別れたときは、もう恋愛なんて、って言ってたもんね。まあ、あの人が最悪すぎたっていうのもあるけど」

「今回だって、思うところはあるよ。結婚って簡単には行かないんだな、ってつくづく思ったし。次に付き合う人は、その人が私のこと好きになってくれるだけじゃなくて、ご両親的には私は大丈夫かしら？って思っちゃうもの」

「それにしても、学歴ねぇ。。茉実がダメってことは、私たちもダメってことだもんね。茉実なんか、一流企業に勤めてて、身元だってしっかりしてるのに。茉実も直接色々言われたりしたの？傷ついたでしょ？もうそんな酷い人達忘れて、次行こうよ。」

「ふふ。ありがとね。でも、しばらくはいいよ。紹介とか合コンとかはもういいからさ。職場の同僚とか同期とか、大勢で出かけたりするのは気がまぎれるから、お誘いがあればまた行ったりしてしばらくは気楽に過ごすよ。」

ハワイの挙式から帰ったら、二次会の彼側の感じも含めてまた打合せしようね、と夕方には解散した。